鷹のぼせの独り言

外科系医療者で3児の父親です。ご覧のとおりの“鷹のぼせ”です。医療、教育、書評、そしてホークスについて熱く語ります。

2022年2月に読んだ本

2月の読書メーター
読んだ本の数:1
読んだページ数:208
ナイス数:36

臨床の砦臨床の砦感想
コロナ感染症初期の病院、医師の対応を描いた。ほぼノンフィクション作品と考えていいだろう。デルタ、オミクロン株感染の現在はワクチン接種も進み、病態自体の解明が進んでいる。しかし本作はそれ以前の時期の話であり、感染の恐怖と戦いながら、ある意味「手探り」で治療を続けていた医療者の心の葛藤を細やかに描いている。病院は防御態勢がしっかりした「城」ではなく、もっと脆弱な「砦」であり、そこで働く医療者の使命感のみによって支えられていた、と言っても過言ではないと感じた。
読了日:02月20日 著者:夏川 草介

読書メーター

 

この本を読み終えた2月末にロシアがウクライナに侵攻した。ロシアは国家ぐるみでドーピングしたにも関わらずそれを認めず、オリンピックからも排除されている。強権的な国家としての性格は、旧ロシア、ソビエト連邦、現在のロシアと体制は変わっても受け継がれている。「坂の上の雲」を読んでいても同じような思いをしたことがあった。

とにかくウクライナに平和が戻ることを願ってやまない。

 

keittaey.hatenablog.com

 

keittaey.hatenablog.com