鷹のぼせの独り言

外科系医療者で3児の父親です。ご覧のとおりの“鷹のぼせ”です。医療、教育、書評、そしてホークスについて熱く語ります。

2014-01-01から1年間の記事一覧

裸の王様にならないために上司が考えなければならないことはなんだろうか?

部下に対して不満がある上司の方々へ 上司にとって優秀な部下がいるほどありがたいことはありません。何も言わなくても自分の意を汲み取って先回りして仕事を進めてくれれば、これほど楽なことはありません。その分全体的なことを考える余裕も生まれてきます…

ホークスのペナントレース最終盤での大失速に思わず取り乱した頃をツィッターで振り返ってみる

パ・リーグ首位をキープしていたホークスですが、オリックスとのマッチアップに息切れしたのか、優勝を目前に足踏みどころか、地元ヤフオクドームで楽天に4連敗。首位の座を明け渡し、自力優勝が消滅してしまいました。 その試合内容も4者連続押し出しフォア…

多様性の中の調和を目指す

平田オリザ著「わかりあえないことから〜コミュニケーション能力とは何か〜」を読みました。昨今、社会でも学校でもコミュニケーション能力をややヒステリックに求められるケースが多いと思います。日本のコミュニケーション教育は、あるいは従来の国語教育…

12歳までに行うこと、行わないこと

「12歳までに『絶対学力』を育てる学習法」を読みました。著者は、12歳までの高速計算・徹底反復は考えない習慣をつけてしまう、と警告しています。僕は小学生の頃、著者が否定している高速計算を主とした学習塾には行っておらず、子どもたちも通わせていま…

愛用のノートをどれにするか迷った果てに

最近見たWeb記事で「モーニングページ」なるものがありました。毎朝1日のはじめに、3ページ分手書きで思いついたことを何でも良いので書き続けていけば、自分自身の振り返りや自己浄化作用がもたらされることがある、という内容です。ノートを書く目的は何で…

勇気ある子どもを育てるためには

「男の子の育て方」(諸富祥彦著)を読みました。本書は幼児期から思春期にかけての男の子の望ましい育て方について、特に母親を対象として書かれたものです。しかし父親が読んでもなるほどと思わせる記載も満載です。内容を振り返ってみると、どれも当たり…

ホークス若手投手陣について考えているうちに、日米投球数論争にまで発展した

ホークスは8月2日現在、パ・リーグの首位をキープしている。昨シーズン末に大型補強を敢行し、ぶっちぎりの優勝候補に挙げられていたが、首位とはいえ必ずしも順風満帆ではない。当初ローテーション入りしていたウルフ、寺原は怪我で離脱しており、中田、ス…

「アナと雪の女王」とアドラー心理学

Disney「アナと雪の女王」は2014年春に日本で公開され、瞬く間に大ヒット。主題歌というべき「ありのままで」は巷で聞かない日がないくらいメディアで取り上げられ、我が家でも年端の行かない末娘まで「♫ありの〜 ままの〜♫」と唄っている始末です。「ありの…

論理的思考力を高めよう

「『ビジネスマンの国語力』が身につく本」(福嶋隆史著)を読みました。帯には「会議・交渉・プレゼン・報連相・企画書・メールなどなど あらゆる場面で効果バツグン!」「考えがまとまる、伝わる、説得力がアップする!」と記載されています。以前本ブログ…

アラフィフが記憶力を保つための3つの方法 『40歳からの記憶術』

『40歳からの記憶術』を読みました。団塊の世代の方々はリタイアされることが多くなってきていますが、いわゆるバブル期に就職したバブル世代もアラフィフとなり、遠視をはじめとした肉体の衰えなど「これまでと何かが違う」と自覚してくる世代かと思います…

和製大砲 ”ギータ” 覚醒中!

ブログタイトルに鷹のぼせを掲げている以上、ホークスの話題にも触れなければなりませんね。今回はホークス期待の和製大砲、柳田悠岐選手の紹介です。 少なくなった和製大砲 この10年間でホームラン王のタイトルを取った日本人選手は、セ・リーグでは広島時…

合格した学校が一番だよ 「中学受験の失敗学」

なんともセンセーショナルなタイトルの本を読みました。少子化社会とは言え、中学受験は過熱する一方のようです。私の住む九州の田舎ではそれほどではありませんが、首都圏では競争もさぞや激しいのでしょう。我が家もいずれ親子ともども中学受験に突入しま…

女の子の学ばせ方 「女の子の学力の伸ばし方 心の育て方」

最近、娘の考えていることが分からなくなることがあります。子どもが小さい時は、子育ては体力勝負という側面がありましたが、成長するにつれて精神面でのケアに重心が移ってきました。子どもたちにどのように接すればよいのか、心を育む良い方法はないのか…

国語力を上げるには?  〜音読のすすめ〜

小学生の娘の国語の成績が良くありませんでした。漢字の読み書きは出来るのですが、読解力が弱いとのことです。生活状況を見ていても、とにかく読書量が少ないようです。しかしこればかりは親の後ろ姿を見ている可能性もあり、両親共に内省をしている状態で…

前頭葉を鍛える

年を取ってくると若い時ほどアイデアが出なくなってくると言われます。もちろん加齢に伴う問題もあるのでしょうが、社会で働いてきた壮年者はそれまでの社会生活で培ってきた知識や経験の積み重ねもあるはずで、そう簡単に脳が「老けこむ」ことはないと思う…

割り込みタスクへの対応法

忙しい時に限って上司より急な仕事の依頼が来るものです。そんな時、みなさんはにこやかに対応出来ていますか? 割り込みタスクが舞い込んできた時の対応方法について考えてみました。 イエスマンになれ!? 上司から割り込みタスクが依頼された時は、誰もが…

復習と記憶

中日ドラゴンズのGMである落合博満さんはその著書「采配」の中で、技術の習得において「予習」より「復習」の大切さを述べています。 三冠王の説得力は半端ない - 鷹のぼせの独り言 では学習の場で、記憶を定着させるための復習はどのように行うのが効果的な…

朝一番にすること、しないこと

皆さんはビジネスメールのチェックはいつ行っていますか? 従来、朝一番でメールをチェックし返事を書き上げるのがエリートのように言われてきたようです。しかし朝にはもっとやるべき仕事があるのではないでしょうか? そんななかある本に以下のことが書い…

「コミュニケーション教育」に対する誤解?

コミュニケーション能力とは何か。企業では社員のコミュニケーション能力を高めることは大きな命題の一つであろう。このために研修など教育プログラムが確立されている会社も少なくない。 http://www.j-cast.com/kaisha/2010/01/26058686.html 一般的に日本…

三冠王の説得力は半端ない

中日ドラゴンズのGMに就任した落合さんの著書である。監督時代よりそのチーム運営には興味を持っていた。またGM就任後は選手の契約更改に関わり、なんと8億円ものコストカットを敢行した、とも報道されている。プロ野球界で選手として監督として頂点を極め…

長続きする読書ノートの書き方とは? 「読書は1冊のノートにまとめなさい」を読んで

読んだ体験を形にして残す 最近の多読・速読のススメとは一線を画した、手間ひまをかけた読書法の紹介をしている。いわゆる速読の紹介本の多くは読書ノートなどつけないと主張しているが、本書は様々な情報を時系列でぶっこんで記載するように勧めている。 …

”誤診しない”医者になるために〜「医師は現場でどう考えるか」書評

「医者は現場でどう考えるか」(ジェローム・グループマン著、石風社)を読んだ。帯には「間違える医者、間違えぬ医者の思考は、どう異なるかを問う知的刺激に満ちた医療ルポルタージュ」とある。「誤診」などのっけから穏やかならない表現を用いたが、要は…

てんかん患者意識調査の結果を見て

東北大学てんかん学分野の中里教授が監修した、てんかん患者の意識調査の結果が4月4日の日経メディカルに掲載されていた。 これによると患者と医療者の疾患に対する意識の相違が見て取れる。 1)てんかん治療のゴールはどこか? 抗てんかん薬内服によって発…

あたらしい書斎〜情報のフローとストックについて

司馬遼太郎は書斎でL字の机を使っていたらしい。 そんな紹介より始まる本書の前半は文人の使用していた書斎の案内や、書斎の作り方の紹介から始まる。それはあたかも書斎史のようでもあり、またインテリア雑誌のようでもあった。書斎を構成する備品について…