鷹のぼせの独り言

外科系医療者で3児の父親です。ご覧のとおりの“鷹のぼせ”です。医療、教育、書評、そしてホークスについて熱く語ります。

2022年7月に読んだ本

今年の4月以降職場の環境がやや変わり、それに伴って読書量も減ってしまった。しかし『嫌われた監督』は一気に読めた。プロ野球ファンは応援するチームの優勝を願っているのだが、勝ちすぎるとチームの運営面で色々な齟齬が生じる。そこを理解した上で選手の将来を考え、1年でも長く現役を続けられる指導をした監督は評価できると思う。

 

7月の読書メーター
読んだ本の数:2
読んだページ数:736
ナイス数:23

SOLO TIME (ソロタイム)「ひとりぼっち」こそが最強の生存戦略であるSOLO TIME (ソロタイム)「ひとりぼっち」こそが最強の生存戦略である感想
群れに依存せず、ソロタイムを重視した生活習慣を送ることが大切だとの主張。長い人生、学校や職場など群れに属する期間ばかりではない。群れに属さない時期の生活レベルを向上する(あるいは維持する)ためにもソロタイムの充実が必要。現代は情報社会であるが、人々の関心はむしろ情報から「感覚」に移行しつつある、とは鋭い指摘だと思った。後半の瞑想については、やや饒舌だと感じた。

 


読了日:07月31日 著者:名越康文
嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか感想
ホークスファンなので、ドラゴンズの野球はよく知らなかったが、落合監督は技術者として選手を育て、チームを作ったようにこの本を読んで感じた。野球人として目指すのは「勝つこと」、選手に求めたのは「自身のために1年でも長く野球を続けること」だったと思う。森野への猛特訓や荒木のショートコンバートなどは選手への愛情と、日々の観察の積み重ねが生んだものだと思った。ひいてはこの本の著者をも成長させ、その人生を変えてしまった。一見とっつきにくいが、とても魅力的な人なのだろう。爽やかな読後感が残った。
読了日:07月23日 著者:鈴木 忠平

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