筆者が在住する長崎県では、新型コロナウイルス感染者の増加はない(クルーズ船乗務員を除いて)が、まだまだ油断はできない状況は続いている。
4月は久しぶりに1冊読破出来た。現在国盗り物語第二巻を読んでいるが、道三は深芳野の産んだ子の父親は土岐頼芸と知っていた展開となっている。しかし子の義龍の目線で見ると、その境遇・心情はかなり複雑だっただろう。4月26日の「麒麟がくる」で道三の正室が産んだ二人の子らは暗殺されたが、政治・謀略もさることながら、異母兄弟に対する複雑な心情も拍車をかけたに違いない。
このGWは外出自粛要請のため、読書の時間は確保できるだろう。
4月の読書メーター
読んだ本の数:1
読んだページ数:544
ナイス数:16
国盗り物語(一) (新潮文庫)の感想
大河ドラマ「麒麟がくる」の明智光秀にちなんで本作を読んだ。斎藤道三、織田信長はいずれも革命児だった。本巻は斎藤道三の若かりし頃、まさに美濃一国を手中に収めんと躍動する時期を描いている。道三は策略・武勇に優れ、一見スキのない人物に見えるのだが、深芳野の孕んだ子を自分の子と何の疑いもなく信じてしまう、おめでたい男でもあった。しかしそのスキが自身の運命に大きく関わることになる。
読了日:04月08日 著者:司馬 遼太郎
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