鷹のぼせの独り言

外科系医療者で3児の父親です。ご覧のとおりの“鷹のぼせ”です。医療、教育、書評、そしてホークスについて熱く語ります。

直感力を鍛える

先日、人生は小さな決断の繰り返しだと書きましたが、二者択一でどうしても迷うことがあります。そんな時は思い切ってヤマ勘、第6感、直感で決めることがありますよね。また突然アイデアが閃いて決断することだってあります。

 

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どちらか迷った時はキツイ方を選択をすれば大きな間違いはない

私は医療に従事しています。患者が救急車で運ばれてきたとしましょう。手術をしたほうがいいか、あるいはしなくてもいいか、その見極めは非常に大切です。手術をしなくても大丈夫な人を手術するのはあってはいけませんし、逆にしなければいけない人を見過ごすと大変なことになります。若いうちはその見極めが時として難しいことがあり、自分の判断が正しいかどうか不安なときは上級医の判断を仰ぐことになります。

ある程度経験を積むと判断ミスはしなくなるものですが、それでも迷うときはあります。そんな場合はできるだけ自分にとって「キツイ」選択をしていれば間違いはないことがわかってきました。勿論夜間に緊急手術となると、確かにキツイことがあります。手術室や麻酔医に連絡し準備を行い、その上で手術を行い術後管理もするので眠れません。正直言ってしないほうが楽です。でもそれで患者が助からないと元も子もありませんし、あとから後悔しても始まりません。その時その時が選択の繰り返しです。そうなると、自分にとって苦しい選択を最初から選んだほうが結局はみんなのためになります。

そんな経験を積み重ねて行くと、「この患者は手術した方がいい、しなくてもいい」、という判断が瞬時につくようになります。臨床の場での小さな決断の積み重ねが、やがては間違いのない選択に繋がっていきます。

 

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直感に頼って決断することだってある

人生のさまざまな局面において分かれ道に遭遇した時は、熟考した結果答えを出すことになりますが、いくら考えても悩む時もあります。また時間的な制約のために直ちに結論を出すことを余儀なくされる時もあるでしょう。そんな時は自分の直感に頼って決断すればいい。

直感に頼るということはややもすると無思慮で乱暴な印象がありますが、実はそうではありません。直感は経験を積むほど精度が上がる、と言われています。また直感を鍛えるためにはインプットを増やしておくことが必要です。

二者択一でどうしても決断出来ない時は、最後は自分を信じて直感で決断しましょう。しかしそのための素地は普段から作っておかなければなりません。日々の生活の中で経験を積み、アンテナを張り巡らせインプットを増やす‥ こういった日々の積み重ねが直感力を鍛える方法だと思います。

 

以上、鷹のぼせの独り言でした。