鷹のぼせの独り言

外科系医療者で3児の父親です。ご覧のとおりの“鷹のぼせ”です。医療、教育、書評、そしてホークスについて熱く語ります。

2017年10月に読んだ本

司馬遼太郎関連が続いている。自分にとって読みやすいのだろう。

 

10月の読書メーター
読んだ本の数:2
読んだページ数:629
ナイス数:18

新装版 竜馬がゆく (6) (文春文庫)新装版 竜馬がゆく (6) (文春文庫)感想
薩長同盟成立させたその夜に寺田屋で襲撃を受けるなど、竜馬の人生は劇的すぎる。都落ちした長州系公卿の三条実美は、私の故郷の太宰府に蟄居していた。そこを竜馬が訪れ、薩長同盟成立のための内諾を得ていたとは知らなかった。一つの同盟を成立させるために、周囲から足固めしていった竜馬の足跡がうかがえた。
読了日:10月29日 著者:司馬 遼太郎


「司馬遼太郎」で学ぶ日本史 (NHK出版新書 517)「司馬遼太郎」で学ぶ日本史 (NHK出版新書 517)感想
司馬さんの中にあった、非合理的な組織となり果てた昭和の日本陸軍に対する思いが、歴史小説の執筆に駆り立てた。その源流は斉藤道三・織田信長に行き着く、という。幕末・明治時代など変動期には合理的な行動をとれる日本人が、安定期に入ると非合理的に変容してしまう不思議さを説いている。「失敗の本質」が日本人の本質を捉える各論であるならば、本書は総論的な内容といえるが、褒めすぎか?
読了日:10月13日 著者:磯田 道史

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