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鷹のぼせの独り言

外科系医療者で3児の父親です。ご覧のとおりの“鷹のぼせ”です。医療、教育、書評、そしてホークスについて熱く語ります。

世の中はまだまだナショナリズムで動いている

小学生新聞を読んでみて

上の娘が中学受験をすることにしたようなので、時事問題や国語力のアップのために小学生新聞を定期購読させることにしました。僕が小中学生の頃は新聞のコラムを書き写す作業をやっていました。そうすることで文章を書く力や読解力がつく、と言われていたからです。現在の朝日小学生新聞では天声人語ならぬ「天声こども語」というコラムが掲載されています。驚いたことに、このコラムを書き写すための専用ノートまで300円で販売されているのです。現代のようなネット社会であっても、作文力をつけるためには昔も今も方法はあまり変わっていないと不思議な感じがしました。

 

ナショナリズムは否定出来ない

ある日の「天声こども語」には大相撲初場所で優勝した琴奨菊を取り上げていましたが、その内容は「日本出身力士の10年ぶりの優勝」にこだわるメディアの姿勢を批判したものでした。しかし僕は今回のコラムを読んで違和感を感じざるを得なかった。日本人はややもすると「日本生まれかどうかにこだわる」と一般的には言われるようですが、このようなこだわりは何も日本に限ったものではありません。
オリンピックは国別に競技をしますし、選手団入場も国毎に行われます。
サッカーのワールドカップ。これこそナショナリズムの極致です。イングランドは今だに「サッカーの母国」と自負していますし、1996年にイングランドでサッカーの欧州選手権(Euro '96)が開かれた時は、“Football is coming home" と歌まで作っていました。他のスコットランドウェールズアイルランドの4カ国でイギリス連合を作れば、今以上に強いチームが出来るはずなのですが、彼らにはそんな考えは一切ありません。なぜならその4カ国は異なる国だからです。と言うものの、オリンピックでは United Kingdom (UK)として合同チームを作っています。
このようにスポーツの世界でさえ、チームの編成はナショナリズムに立脚しています。

 

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だからといってモンゴル出身力士を応援しない、という話には繋がりません。ラグビーのエディージャパンにしろ、僕はキャプテンのリーチ・マイケルを始めとして日の丸を背負って懸命にプレーする外国籍の選手に熱い声援を送ります。外国籍だからといって差別することは全くナンセンスです。しかし、大相撲にしても日本国籍の力士・選手が活躍するのを見るのは、素直に嬉しいと思うし、ただそれだけのことだと思うのです。

 

メディア・リテラシーが問われる時代

最初のコラムの話に戻るとナショナリズムを否定するような考えのコラムを、小学生が読んだり書き写すことによって、子どもたちがそういった思想に偏らないように大人たちが注意深く見守ってあげる必要があると思う。世の中、「右と左」や「白と黒」をきれいに分けることなんて出来ないんだから。一つの見方だけでは必ず判断を誤ってしまう。情報過多の時代だからこそ、出来るだけ公平にいろんな角度から評価をして判断を下せる子どもたちに育てたいと思うのです。

 

以上、鷹のぼせの独り言でした。