鷹のぼせの独り言

外科系医療者で3児の父親です。ご覧のとおりの“鷹のぼせ”です。医療、教育、書評、そしてホークスについて熱く語ります。

2019年5月に読んだ本

4月に読了出来た本がなく、5月にずれ込んだ。5月初旬は大型連休があったものの、それほど多くの本を読めたわけではなかった。最近は「坂の上の雲」や「失敗の本質」を再読している。

 

5月の読書メーター
読んだ本の数:2
読んだページ数:600
ナイス数:21

ドラッカー全教え ~自分の頭で考える技術~ドラッカー全教え ~自分の頭で考える技術~感想
ドラッカーの弟子が著したドラッカーの教えのエッセンス集。成功するためには自信が不可欠。自信の醸成には、他の本の言葉を借りれば「スモールステップ・スモールゴール」を目指すこと。メンタルリハーサルはイメージトレーニングとを積み重ねること。でも長期にわたって成功を収めたければ、誠実であること。この「誠実」であること、が一番効いた。
読了日:05月20日 著者:ウィリアム・コーエン


昭和の怪物 七つの謎 (講談社現代新書)昭和の怪物 七つの謎 (講談社現代新書)感想
不毛地帯」の主人公、壹岐正のモデルといわれる瀬島龍三について知りたいと思い手にした初の保阪本(山崎豊子は壹岐のモデルは瀬島だけではない、と答えているが)。「置かれた場所で咲きなさい」の著者、シスター渡辺和子さんの父親は2・26事件で兇弾に倒れた陸軍教育総監渡辺錠太郎。渡辺さんは父が殺される現場に居合わせていた。いたいけな小児期に、目の前で父親が殺される現場に居合わせた心情は筆舌に尽くしがたい。実行犯よりも、その黒幕を生涯赦さなかった。瀬島は後年シベリア抑留のソ連側一次資料の邦訳の際に改ざんを試みようとした。陸軍官僚のこの姿勢は現代の官僚にも通じるものがある、と著者は警鐘を鳴らす。中学・高校の歴史教育は、昭和の時代にもっと取り組むべき。令和はじめの月にそう思った。
読了日:05月01日 著者:保阪 正康

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