鷹のぼせの独り言

外科系医療者で3児の父親です。ご覧のとおりの“鷹のぼせ”です。医療、教育、書評、そしてホークスについて熱く語ります。

2018年10月に読んだ本

10月は出張の行き帰りで読んだのだが、数冊同時並行で読んでいるため冊数は稼げていない。現在「不毛地帯」第2巻を読んでいるが、大本営参謀だった壹岐正の凄みが徐々に現れている。

 

10月の読書メーター
読んだ本の数:1
読んだページ数:638
ナイス数:12

不毛地帯 (第1巻) (新潮文庫 (や-5-40))不毛地帯 (第1巻) (新潮文庫 (や-5-40))感想
白い巨塔」「大地の子」など著者の作品のドラマは観たが、著作を読むのは本作が初。前半は主人公壹岐正の11年に及ぶシベリア抑留生活が中心。極寒の地での過酷な労働、社会主義思想の洗脳などあまりに凄惨な捕虜の実態に、自分なら生き抜くことは無理だと思ってしまった。ハバロフスク事件も本書を読んで初めて知った。後半は一転、商社マンとして勤務することとなった壹岐の戸惑いが描写されるが、大本営陸軍参謀としての手腕がこれからどのように発揮されるのかが楽しみ。昭和30年代前半の雰囲気も味わえるし、一気に読める。
読了日:10月08日 著者:山崎 豊子

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